【ソード・ワールド2.0リプレイ】強欲商人は冒険者に頼りがち(4)
『ソード・ワールド2.0リプレイ』の第四回でござい。
前回までのあらすじはこちらでおます。
前回はドワーフ-戦士系の「ケン」(謙太)、グラスランナー-軽戦士の「イケア」(いけちゃん)の二人を作りました。
続いては……
「はい、じゃああたしね」
魔法をバンバン使いまくりたい、というともちゃん。
謙太との結婚生活に不満でもあるんだろうか?(笑)
いや、見るからに謙太のほうが不(以下略)。
ま、それはともかく。
ともちゃんのキャラ作成です。
魔法使い系ということで、安定の「エルフ」でいくことにします。
「細身でシュッとした顔立ち」というと、ともちゃんは喜んで即決してくれました。(笑)
「エルフ」の「魔法使い」は、技:10、体:3、心:13という、魔法や弓使いに長けた種族です。
他にも、「暗視」(暗いところでも見通せる)などの特徴を最初から持ち合わせています。
そして、ダイスを振って決まった最終的な値がこちら。
器用度:17
敏捷度:21
筋力:8
生命力:8
知力:17
精神力:21
おお、誰かさんのグラスランナーより器用度が高いぞ。(笑)
ただ、デカいの一発喰らったら即死しそうだね。
やはり基本は後衛ですな。
技能は「ソーサラー」を2レベル(2000点)、「セージ」と「アルケミスト」を各1レベル(各500点)取得し、経験点をきれいさっぱり使い切りました。気持ちいいくらい何もない。
だけど、仕上がりは”THE 魔法使い”って感じでかっこいいです。
名前は「トーモ」に決まりました。
お前ら、名前ちょっとは考えて来いよ。
さ、最後は才女マキ。
癒しの術を使うプリーストがご希望だそう。
「よくわかんないけど、やっぱり人間がいい」
ということで、「人間」の「神官生まれ」に決定。
(お、そういえば初の「人間」だね)
初期値は技:4、体:8、心:9です。
「えいっ」
気合とともに振ったダイスはなかなかの値が続出。
器用度:13
敏捷度:9
筋力:15
生命力:15
知力:18
精神力:19
「人間」はオール2D6だから、けっこうな高ステータスになりました。
さて、プリーストは”技能”選びが肝心。
「前線は避けたい」というマキだけど、このメンバーだと否応なく前に立たなくちゃいけないかもしれない。
そうなると、”技能”選びにも影響が出てきます。
「しょうがないなあ。じゃ、補助的に戦うよ」
「すまんね。そのほうがパーティの戦闘力が上がるのだよ」
「なら、できるだけ機動戦にしたいから、身軽なほうがいいかな」
ということで、「プリースト」技能を1レベル(1000点)に加え、「グラップラー」1レベル(1000点)、さらに「プリースト」を1レベル追加(1000点)して合計2レベルに。残った経験点はゼロ。
ちなみに、「グラップラー」とはパンチやキック、投げ技などで戦う格闘戦士のことです。
敵モンスターをボコボコにする神官とは……なかなかシュールでよろしい。
信仰する神は「太陽神ティダン」、名前は「マキ」に決定。(だからひねれよ)
……うーむ、当初の予定とだいぶ違うな。
ま、いっか。
さてさて。
これでPCは出そろったワケで。
これからは、楽しいお買い物タイム!
それぞれに所持金を与え、装備品などを購入してもらいます。
彼らにとって、実質的に初のTRPG体験です。
GM:(少ししわがれ声で)はいよ、何にするね。
ケン:え、もう始まってるの?
GM:そりゃそうだよ。買い物も楽しい交渉さっ。
ケン:よし。剣が欲しいんだ、親父。
GM:あんたら、冒険者かい? 命は惜しむんだぜ。これなんかどうだ、と短めの片手剣を渡してくる。いわゆるショート・ソードだね。
ケン:親父、なめてもらっちゃ困るぜ。もっとデカいのをくれよ。
GM:(お、いいね)言うじゃねえか、坊主。なら、こいつはどうだい、とずっしり重い両手剣を渡してくる
ケン:おお、これはいいな。親父、これもらうぞ。
こんな調子で、戦士たるケンは次々に武装を揃えていく。
武器:ロングソード(威力23)*両手持ち前提
鎧:スプリントアーマー(回避修正0、防護5)
盾:なし
うん、潔い。
スプリントアーマーは、スペックじゃなくて言葉の響きだけで選んでるからな。(笑)
さすがは遊びの達人。
他のみんなはこんな感じ。
イケア(軽戦士 兼 盗賊)
武器:ジャベリン(威力10)
鎧:ソフトレザー(回避修正0、防護3)
盾:バックラー(回避修正1、防護0)
トーモ(魔術師)
武器:メイジスタッフ(威力11)
鎧:クロースアーマー(回避修正0、防護2)
盾:なし
マキチャ(神官 兼 前衛補助)
武器:セスタス(威力1)+スパイクブーツ(威力11)
鎧:ハードレザー(回避修正0、防護4)
盾:なし
全体的に軽装のパーティとなりました。
身軽なのはいいけれど、どうなることやら。
GM:そんな君たちは、酒場でワイワイやっているところだよ。
ケン:俺はビール飲んでる。
GM:この時代はエールという飲み物が一般的だよ。
ケン:じゃあ、それで。
トーモ:昼から飲んだくれてるなんていいご身分ね。
ケン: 死地と隣り合わせの冒険者なんざ、酒だけが癒しなのさ。
マキ:レベル1でよく言うよ。
そんな軽口を叩いてるパーティのテーブルに、ゆっくりと近づいてくる人影が。
彼が、この後のパーティに訪れる悲劇の始まりを告げるのだった……
……(5)へ続く。
けっこうロングランだね。(笑)
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