【ソード・ワールド2.0リプレイ】強欲商人は冒険者に頼りがち(2)
あなたは強さを求める派? こだわりを追及する派?
『ソード・ワールド2.0リプレイ』の第二回です。
ってか、まだリプレイにもなってないような。(笑)
前回までの様子はこちらをご覧くださいまし。
さて。
机もセッティングし、各々が持ち寄った筆記具も整ったところで。
いよいよPC(プレイヤーキャラクター)の作成です。
繰り返しになりますが、TRPGは「GM=ゲームマスターとプレイヤーが協力して物語を紡いでいくゲーム」。
つまり、PCをどう”仕込んでおくか”が重要になります。
『ソード・ワールド2.0』の場合、ファイター(戦士)やソーサラー(魔術師)など、ファンタジー世界でおなじみの職業(クラス)に就くことができます。
その中でも、キャラクターの味付け(性格設定)でプレイ感はガラッと変わってきます。
例えば、勇猛果敢なファイターだけど虫に弱い(=虫系モンスターが苦手)とか、敬虔なプリースト(神官)だけど女好きとか、天才的な魔術師だけど偏屈で世間知らずとか。
そういう”味付け”にすると、能力以上に人間臭さが出るので、プレイしていて楽しいんじゃないかな。
困難は増えるだろうけど。(笑)
GMである筆者(蘭丸)は、各人にシートを一枚ずつ配布した。
蘭丸:はい、配るよ~。
謙太:おっ、なになに?
この日のためにExcelで作った”PCシート”である。
謙太:おお、けっこう本格的だね。
いけ:すごいすごい! これ、蘭丸が作ったの?
とも:へ~、なんか雰囲気出るね。こういうのがあると。
口々に感想をくださる冒険者ご一行様。
否応にも初TRPGに対する期待感が膨れ上がってしまいます。
さてさて。
それでは、いよいよキャラクターメイキングのお時間です。
各々、作りたいキャラクターをおぼろげながら考えてもらいました。
謙太:やっぱりこうバーッと戦いたいね。みんなを守る役目というか。
ふむふむ、謙太は肉弾戦を希望ね。
他が女の子ばかりだから、俺がやらなきゃ! とか思ってるんだろうか。
性格的にはセージ(学者・知識人)系かと思ったけど。
とも:私は魔法でバンバンやっつけたいわ!
ともちゃんはソーサラー(魔法使い)系ね。
ストレス溜まってるんだろうか。(笑)
いけ:わたしは戦うか、盗むかしたい。(笑)
おぉ、いけちゃんはルパン志望か。(笑)
場合によってはシーフだけでなくレンジャーも似合うかも。
マキ:私は何でもいいよー。あ、でも前で戦うのは避けたいかな。
ふむ、マキはやっぱり回復系かな。
マーファ(慈愛の神)のプリースト(神官)なんかぴったりだ。
意外にカギを握るのはマキかもな。
などなど、GMとしていろいろ考えを巡らせながらキャラメイク開始です。
『ソード・ワールド2.0』では、キャラクターの能力値をダイス(サイコロ)を使って決めます。
例えば、「2D」とされていたら「ダイスを2個ふった合計値」を指します。
そうやって能力値を決めていくんですね。
んで、『ソード・ワールド2.0』はもうひとひねり加えてて。
実は本作、種族や生まれによって、基本となる”心・技・体”という数値が決まっているのです。(一部除く)
そこに、ダイスで決めた能力値を加算していくんですね。
例えば、「ドワーフ」の「戦士」生まれはこんな感じ。
技:4
体:11
心:5
これを、下記のダイスで決まった値に加算します。
器用度:14+技:4=修正後の器用度:18(ボーナス+3)
敏捷度:2+技:4=修正後の器用度:6(ボーナス+1)
筋力:6+体:11=修正後の器用度:17(ボーナス+2)
生命力:6+体:11=修正後の器用度:17(ボーナス+2)
知力:2+心:5=修正後の器用度:7(ボーナス+1)
精神力:13+体:5=修正後の器用度:18(ボーナス+3)
となります。
つまり、この例のキャラクターでいえば、
「手先も器用で腕力も強いけど少々アホ」
という感じです。
(人間の各平均値は14)
さらにいえば、このダイスが実は種族によって数が違うんです。
問えば、人間の器用度は2D(2個のダイスの合計値)です。
ですが、ドワーフの器用度は2D+6(2個のダイスの合計値+6)なのです。
これは、生来が彫物細工など小手先の技が得意なドワーフの気質を現した”修正”です。
(その代わり、知力が1D(ダイス1個)ですが(笑))
こんなふうに、キャラメイクひとつとっても我々を楽しませてくれる『ソード・ワールド2.0』ですが……
そのキャラメイクで、あの人がやらかしてしまいました。
まさかまさかの、”あること”を……
……(3)へ続く。
秋田みやびさんのリプレイにハズレなし! 新米女神の勇者たち(1) [ 秋田みやび ] |